個人経営カフェを想定した開業計画 / 作成基準:2026年10月16日
FROM IDEA TO OPENING DAY

10年後、
自分のカフェを開く。

資金・現場経験・顧客検証・資格・立地選定を、10年間の行動に分解。憧れを「出店できる条件」に変えていく、編集できる実践ダッシュボード。

2026 → 2036独立開業 / 18席モデル小さく試し、実績を積む
2036年 開業費用の試算
1,231万円
物価上昇を仮定した総資金
目標自己資金
554万円
自己資金比率で設定
毎月の積立必要額
4.6万円
10年・運用益なし
損益分岐月商(現金ベース)
138万円
店主生活費と返済を含む
※ シミュレーションであり、保証された金額ではありません。「公的統計」と「本プラン独自の仮定」は区別して表記しています。
01 / STRATEGY

10年間の基本戦略

最も重要なのは、コーヒーの技術だけでなく「お客様が繰り返し来る理由」と「続けられる収支」をつくること。

01

現場を知る

カフェ勤務・店主へのヒアリング・競合店観察を重ね、仕込み・接客・ピーク対応・廃棄・発注の実務を身につける。

02

お金を払う顧客で検証

間借り営業・ポップアップ等で、許認可を確認したうえで少額テスト。客数、客単価、原価、リピートを数字で測る。

03

条件が整ってから出店

実売データ、生活費を含む資金計画、候補物件、保健所相談、融資計画がそろうまでは重い固定費を抱えない。

開業の順番 好きな世界観 → 顧客の需要を確認 → 小規模販売 → 収支実績 → 物件契約 → 内装・許認可 → 開店
02 / ROADMAP

10年の実行ロードマップ

各年の達成条件を先に決めて、あせらず進める。チェックはブラウザ内に自動保存されます。

0%

準備を始める段階

30個のチェック項目を、年ごとの実行目標として管理できます。

03 / CAPITAL PLANNING

開業資金と10年間の貯蓄

費用は「2026年時点のモデル仮定」。物価上昇を加味して2036年の必要額を検討します。

想定開業費用(2026年価格)
1,010 万円
物件取得+工事・設備+開業準備+運転資金を含む
2036年価格で試算1,231万円
自己資金554万円
借入等の調達差額677万円
本モデルの運転資金は 350万円。通常の月固定支出と生活費を分けて確保し、売上低迷や設備故障に備えます。家賃・工事見積りとともに最終調整してください。
積立計画を設定
%
%
万円
万円
※ 年初の貯蓄+毎月定額積立を単純合計。税金、運用益、生活防衛資金、予期しない支出は含みません。10年後の費用は年率一定で仮定。
公的参考値:日本政策金融公庫の2025年度「新規開業実態調査」では、全業種・公庫融資先の開業費用平均975万円/中央値600万円。カフェ固有の平均ではありません。出典を見る ↗
04 / UNIT ECONOMICS

売上・損益分岐シミュレーター

「席数×回転数×客単価」と「テイクアウト」を分けて月商を予測。借入返済と店主の生活費まで考慮します。

売上の前提
席
回
円
日
件
円
月間の費用・融資
%
万円
万円
万円
万円
万円
万円
万円
% / 年
年
月間の現金余剰(税・設備更新費等を除く)
+12.8 万円 / 月

事業継続の余裕は多くありません。売上減少時も検証してください。

月商予測157.5万円
必要最低月商137.7万円
毎月の借入返済額6.5万円
家賃 / 売上10.2%
売上100%の資金の使い道
変動費固定費借入返済店主生活費手元余剰
客数が変動すると?
計算式
月商 = 店内(席数 × 回転数 × 客単価 × 営業日)+ 持ち帰り(件数 × 客単価 × 営業日)。
現金余剰 = 月商 ×(1 − 変動費率)− 月固定費 − 毎月返済額 − 店主の生活費。
損益分岐月商 =(固定費+返済+店主生活費)÷(1 − 変動費率)。
※ 会計上の利益ではなく、簡易な資金繰りの目安です。税金、減価償却、消費税納付、設備更新・一時支出、資金繰り時期の差、事業主の社会保険料等は別途試算が必要です。金利3%は商品金利の保証ではなく仮定です。
05 / COMPLIANCE

必要な資格・許認可・届出

一般的な日本国内のカフェを想定。メニュー、製造・販売方法、所在地、建物条件によって要件は変わります。

原則必須

飲食店営業許可

コーヒーや食事の提供には原則として管轄保健所の許可が必要。物件を決める前・工事前に平面図を持参して相談し、設備基準・申請・検査を確認。以前の「喫茶店営業」は現在の区分見直しに注意。

自治体の手続き例を見る ↗
原則必須

食品衛生責任者の設置

営業施設ごとに食品衛生責任者を定める。対象資格がなければ養成講習会を受講するのが一般的。講習は約6時間が一つの目安。調理師免許は通常のカフェ開業の必須資格ではありません。

食品衛生責任者の要件 ↗
原則必須

HACCPに沿った衛生管理

衛生管理計画を作り、手洗い、温度・期限管理、交差汚染防止、記録、スタッフ教育を運用。小規模店舗向けの手引書を参考にすることができます。

厚生労働省の制度説明 ↗
条件による

消防・防火管理

火器・設備・面積などに応じ消火器等が必要。飲食店などでは収容人員30人以上を目安に防火管理者の選任義務が生じる場合があります。工事前に消防署へ用途・設備・避難経路を確認。

飲食店の消防設備例 ↗
開業時の届出

税務・帳簿・雇用の手続き

開業届、青色申告承認申請、必要に応じて給与支払関係、社会・労働保険などを整理。国税庁の2026年時点の案内では、開業届の提出期限は「開業した年分の所得税の確定申告期限」。2036年の実施時に再確認。

国税庁・開業時の申請一覧 ↗
内容によって追加

製造販売・酒類・深夜営業など

菓子の製造卸・包装販売、酒類の持ち帰り販売、深夜の酒類提供などは別の許可・届出が問題になります。イベント・間借りでの販売も、既存店舗の許可範囲に自動的に含まれるとは限りません。

許可業種の分類例 ↗
06 / DECISION GATES

出店前に注意すること

「準備ができた」ではなく、「実績・条件を示せる」状態を目標にします。

立地は雰囲気より通行・需要

平日・休日の時間帯別通行量、近隣顧客層、駅・住宅・職場からの導線、競合との差を観測。家賃が安くても顧客が来なければ成立しません。

廃棄と席の滞在時間

ランチ売れ残り、材料の廃棄、長時間の席占有、メニュー数増加による負担を毎週測定。人気メニューでも粗利が低ければ要改善。

働き方と家庭資金は分ける

長時間労働、休日対応、体調不良時の代替、家庭の生活費を計画化。開業資金を使い切らず、家庭の生活防衛資金は別に確保。

融資・設備・物価上昇のリスク

融資審査に落ちる可能性、工事追加費、賃料増加、食材価格変化を織り込む。補助金は不確実なため、採択前提で契約しない。

2035〜2036年の「出店GO」判定条件(提案)
  • 有料テスト販売を複数回実施し、売れ筋・客単価・変動費率の実測データを記録した。
  • 立地候補3件以上で客数予測・家賃・工事費・競合を比較した。
  • 保健所と消防に設計前相談し、法令・建物・契約上の懸念点を解消した。
  • 保守的な売上(想定比70〜80%)でも運転資金で赤字期を乗り越えられる。
  • 開業後の運転資金、家庭の生活防衛資金、融資返済計画を分けて確保した。
  • 創業計画書を第三者(商工会議所・金融機関等)に確認してもらった。
重要:上記に達していなければ、2036年という日付に固執せず「週末営業・間借り営業の継続」を選ぶ方が合理的な場合があります。
07 / RESEARCH NOTES

参考資料・前提

公的資料を優先して制度を確認しました。開業費用・売上単価・原価・金利は本ダッシュボードの試算値です。

  1. 日本政策金融公庫「2025年度新規開業実態調査」(2025年12月5日、公庫融資先・全業種):開業費用平均975万円、中央値600万円。
  2. 日本政策金融公庫「創業計画書セルフチェック|収支計画」:客単価・回転率・営業日から売上を積み上げる計画方法。
  3. 日本政策金融公庫「創業融資のご案内」:創業融資制度の案内。融資承認や条件を保証するものではありません。
  4. 千葉県「新規営業許可申請手続(固定店舗)」(2026年5月更新):保健所の事前相談、設備基準確認、申請。
  5. 千葉県「食品衛生責任者について」(2026年2月更新):施設ごとの設置と資格。
  6. 千葉県食品衛生協会「2026年度食品衛生責任者講習」:講習約6時間の事例(適用地域は各協会の条件に従う)。
  7. 厚生労働省「HACCPに沿った衛生管理」:食品等事業者の衛生管理。
  8. 消防庁「消防法上要求される防火安全対策(飲食店の場合)」:防火管理者の選任など。
  9. 国税庁「開業する場合」:開業届と青色申告などの届出期限。
モデルの位置づけ:日本国内に開業する個人経営の小規模カフェを想定した計画例です。所在地は未確定としており、千葉県のページは自治体資料の具体例として掲載しています。2026年10月時点の制度を基に整理しているため、2036年の開業前には必ず法改正、物件所在地の自治体・保健所・消防署、融資先で再確認してください。収入・税務・法務の個別助言や収益保証ではありません。